第六話:多くの芸術家がそうであるように、科学者もマイワールドの中で生きているのね。

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 しかし、エルフィンにもいろんな性格があるのね。 シルフといいルナといい・・。 水鳥さんのエルフィンであるウンディーネが一番マトモに思えるわ。 控えめだし優しそうだし・・・。 そう考えると、次に出会うであろうノームの気性が妙に気になって仕方が無い。  そんなわけで、今回は私とルナ、そして桃芽ちゃんとシルフがアキヤマ大学付属高校を訪れることになった。 白鳥さんは、今回もアルバイトが忙しくって来れないみたいであった。 ・・・・それにしても遠い。 なんでこんな山間部に高校作るかな・・・。 電車に乗ること30分。 それからバスの乗り換えが2回・・。 市内中心部で生活する高校生が通うには、あまりにも遠すぎる。 やっとの思いで到着したのが昼前であった。 朝8時には出発したはずである。 かなり時間がかかったが、着いてみるとそこは高原の避暑地みたいな感じで、とても清清しくて空気が美味しかった。 確かに、この環境なら、研究に没頭できるかもしれないと、そう感じた。
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