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周囲のカップルは、私の声に驚いて振り向いたが、どうやら、この変な生き物は周囲の人の目には映っていないようであった。
それに、危うきに近寄らずといった感じで、私を見てひそひそと呟いているが、誰も私に声をかけようとはしなかった。
その間も、この変な生き物は、
『甘いものが食べたい』
とか、
『見つからん』
とか、
『最近の若い者は・・。』
とかぶつぶつ言っていた。
この変な生き物は、私にも見えていないと思っているみたいであった。
さらに、
変な生き物：
「何じゃぁ、この小娘は・・。
ピラピラの服なんぞ着おって、しかも、何じゃぁ、あの短いスカートは、最近の小娘には恥じらいというものがないんかのう。
なげかわしや・・。
しかも、目が腫れとるぞ。
はは～ん。
あれじゃな、フラれたな・・。」
などと呟いている。
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