第六話:多くの芸術家がそうであるように、科学者もマイワールドの中で生きているのね。

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 大きな校舎の一角で、ロッドの音色が聞こえてきた。 とても流暢な響きである。 奏者であるエルフィンマスターの腕前が高いのだろう。聴いていて非常に心地よい。 ルナ:  「これはやはり土のロッドの音色だ。しかも奏者の演奏能力も高い。音楽レベル70といったところか。」  とルナは言った。さすがはロッドに宿るエルフィンである。ロッドの音色の聴き分け能力が備わっている。 しかし、レベルって何?ひょっとしてランク付けしているの? もしそうだとしたら、私の音楽レベルはどれくらいなんだろう? そう思ってルナに尋ねてみたのだが・・・。 私:  「ねえ、ルナ、音楽レベルのランク付けしているの?もしそうなら私の演奏レベルはどれくらいなの?」  ルナ:  「ああ、もちろんランク付けしているよ。音楽レベルは、魔物に対する浄化能力に左右するからな。 ちなみに美晴はレベル45、桃芽はレベル40、白羽は土のロッドのエルフィンマスターと同じくレベル70といったところだ。  まぁ、美晴、レベル45までアップしたんだからたいしたものだよ。出会った頃の美晴のレベルはギリ38くらいだったから。」  と、ねぎらっているんだか、貶しているんだかよく解らない答えが返ってきた。 しかし、私の音楽レベルは45か・・。 まだまだ頑張っていかなきゃダメってことね・・・。
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