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非日常的な光景は、ここにきてさらに過剰になっていた。
キラキラの杖をリュックに入れて背負ったおじいさんは、絵本から出てきたような妖精サイズの音楽家風の変な生き物で、さらに携帯電話を使いこなしているのだ。
うんうん。
明らかに非日常である。
デートをすっぽかされてショックをうけた私が見ている幻影・・かもしれないが。
数分後その変な生き物はどこかに電話をかけていた。
変な生き物:
「あ・もしもし、わしじゃ、わしわし。
ルナじゃよ。今さっき、写メ送ったんじゃが届いたかのう?
その小娘にはわしが見えているようなんじゃが、見た感じ巫女にしてははねっかえりな感じじゃし、悪しきものにしては襲ってもこないしで、どうなんじゃ?
何者なんじゃ?
うんうん、そうか・・そうなのか・・この小娘がのう・・。
にわかに信じられんが、まぁ仕方が無いのう。
話しかけてみるわ。サンキュウ―。」
といって電話を切った。
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