89人が本棚に入れています
本棚に追加
このエルフィンのルナとか言う、妖精みたいな小さくて変な生き物が言ったことを要約すると、こんな感じになる。
この町に残る遺跡の多くは、縄文時代初期に太陽を祭っていたものであり、当時の人々は太陽の力を源にして多くの魔法という奇跡を実現していたらしい。
当時の人々はその奇跡を日常の魔法として使っており、あるものは栄光と権力を得るためにその力を使い、またあるものはその力を人々を癒すために使っていた。
しかし、その魔法の力は、人々にとって有益な力ではあったが、同時に人の心の闇を増幅させるものにもなり得た。
いつしか人の心に住む闇は、魔法の力を媒体として邪悪な魔物を作ってしまった。
その魔物は自我を持ち、破壊と争いをもたらし、様々な霊害をも生み出した。
人々は、対抗するために魔法を用いたが、同じ太陽の属性の魔法では魔物の力を増幅させるだけであったため、太陽の力とは対極とも言うべき月の属性を源とした魔法を確立し、魔物と対峙した。
しかし、当時の人々は太陽の魔法を日常の糧としていたため、太陽の属性を自ずと持っていたため、月の属性の魔法を使いこなせるものはいなかった。
それでもなお当時の人々は果敢に魔物と戦い、何とか封印することには成功したものの、消滅させることは不可能であった。
それ以降、この地は封印都市としての側面を持つことになった。
最初のコメントを投稿しよう!