5人が本棚に入れています
本棚に追加
/9ページ
ブリキのおもちゃ
「それで……アンタは俺を守る為に、その体になってまでここに来たって事でいいのか?」
「ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャー! その通りだぜセニョール」
手足をカクカクと動かし笑う。
「マージャンに負けて、マジ切れ金なしアテなし一文無し……。
つまりはこういう事さ、その目が俺を呼んでいる」
「刺客ってアンタかい!!」
「ヒャ―――ハッハッハッ!落ち着きなマーゴ」
ガラ……。
窓を開ける隆志……。
「黙れやクソジジ――ィッ」
これでもかとばかりに空へと投げる。
「イエ~~~ィ
飛ばしまくりだぜ」
「ッチ……、テメーいい加減に――」
「ヒャッヒャッヒャ-ハッハッハッ
おしゃべりはここまでだぜ~~~」
ブリキの手に眩い光が集まり七色に光だす。
そしてーー
パンッという音とともに部屋一面を七色の光が覆う……。
「なっ――」
思わず目を瞑る隆志。
いったい何が……!?
こんなわけのわからない奴に殺されるのか?
死という言葉が頭を過る。
最初のコメントを投稿しよう!