ブリキのおもちゃ

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ブリキのおもちゃ

「それで……アンタは俺を守る為に、その体になってまでここに来たって事でいいのか?」 「ヒャッヒャッヒャッヒャッヒャー! その通りだぜセニョール」  手足をカクカクと動かし笑う。 「マージャンに負けて、マジ切れ金なしアテなし一文無し……。 つまりはこういう事さ、その目が俺を呼んでいる」 「刺客ってアンタかい!!」 「ヒャ―――ハッハッハッ!落ち着きなマーゴ」  ガラ……。  窓を開ける隆志……。 「黙れやクソジジ――ィッ」  これでもかとばかりに空へと投げる。 「イエ~~~ィ 飛ばしまくりだぜ」 「ッチ……、テメーいい加減に――」 「ヒャッヒャッヒャ-ハッハッハッ おしゃべりはここまでだぜ~~~」  ブリキの手に眩い光が集まり七色に光だす。  そしてーー  パンッという音とともに部屋一面を七色の光が覆う……。 「なっ――」  思わず目を瞑る隆志。  いったい何が……!?  こんなわけのわからない奴に殺されるのか?  死という言葉が頭を過る。  
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