僕の彼女は可愛いドール

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 僕には愛する恋人がいる。誰にも言えないが、ずっと昔から一緒に過ごしてきた。彼女は訳あって一人では部屋から外に出ることはできない。  ああ、早く帰って彼女にただいまと言いたい。そして今日も、二人の時間を過ごすんだ。  他には何もいらない。彼女と共にいられさえすれば……  ようやく自分の、いや、彼女と僕の部屋にたどり着いた。 「ただいま」  そこは、一見するとごく普通の男子高校生の部屋だ。女の子がいるような雰囲気はない。  ただ一つ違うのは、綺麗な服で身を包んだ小さな一体の人形があることだ。
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