天国と姓零祭

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 弁慶さんは何百年も前に天国に着いたらしいのだが、昔過ぎてどれくらい前にここに来たのか、覚えていないとの事だ。 「しかしお前さんは運がええ、何せ今日は年に一度の姓零祭エントリー日じゃから、チョべリグじゃ!! どうじゃ!? 若者言葉だべー」 「いや、自分の母か祖母の年代ぐらいかと……」  何故か弁解さんは、『若者言葉』が気になる様で、自分の会話の中に織り交ぜては、俺に確認する……。  それはさておき、『姓零祭』……。  天国といっても死んだ場所によって送られる場所が多様に別れているらしい。  日本で死んだ俺は西天国 日本 笹の葉区に連れてこられ役人にいわれるがまま住民登録をすることとなった。  その際に「すぐにでも生まれ変わりたいですか?」という質問をされ俺は「はい」と答えた。
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