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3.キアナとの暮らしⅡ
キアナに聞きたいことがいくつかあった。
それを聞いてみることにした。
「キアナ、なぜおまえは奴隷市場にいたんだ? 教えろ」
「私は小さい頃に親を亡くし、その後はどこかの貴族にもらわれたの、
それでそこに貴族は私が大きくなるにつれて娼婦みたいなこともされました」
娼婦か……今は19歳か、大変だったんだなと感じる。
「それからどうしたんだ?」
「貴族は私が娼婦に向いてないと判断すると奴隷商人に私を売ったんです」
「なるほどな」
そういうことがあったのか。
なんていうか、ひどいこともするやつもいるんだな。
「私は奴隷市場で売りに出されているところをあなたに買われました」
「そうか」
俺は良い女性を買ったことになるのか。
手放せないように気をつけないといけないな。
「キアナは娼婦みたいなことをさせられてたと言うがエッチの経験は?」
「エッチは未経験です……」
未経験ってことはないだろ。
まだ初めてだとでも言うのか。
「未経験でも他の行為はしたことあるんだろ?」
「いいえ、していません」
なるほどな、拒否していたのか。
それなら売り飛ばされて仕方ないな。
「キアナは俺とどうしたい?」
「リクト様とは……愛し合いたいです」
「愛し合うのは難しいな」
「どうしてですか?」
「俺には恋愛感情はない」
キアナに対してはエッチな眼差しでしか見れない。
愛し合うのは無理ってことだな。
「それと様はいらない、リクトでいいぞ」
「はい」
キアナは恋愛をしたいのか?
俺は恋愛は面倒だからしたくない。
「キアナ、何かしたいことはあるのか?」
「特にないです」
貴族を前にしてやりたいことはないか。
「今は一緒に暮らしている、おまえの部屋を案内してやる」
「はい」
俺はキアナのお部屋を案内することにした。
「ここがお前の部屋だ、自由に使うといい」
「ありがとうございます、リクト」
俺は自室に戻ろうかな。
「後は好きにしていいぞ、キアナ」
「はい、わかりました」
キアナは自分のお部屋と入っていった。
俺は自室に向かった。
自室に戻るとベッドの上で仰向けになるとキアナの事を考えている。
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