ープロローグー

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ーピカッ  突然眩しい光に包まれた。目を開けても眩しくて、でも、太陽の光ではないとても、とても柔らかな光だ。だから、感覚的には眩しいけれど不思議と目は開けていられた。  ここはどこ?  私は歩いているような歩いていないような不思議な感覚に包まれたのだが、ゆっくりゆっくり体は前へ進んでいく。  これは夢?  確かに口にしてみると夢のような気もするが、家に帰って寝たのか寝てないのかの記憶がはっきりとしていない。そして、全くわからない場所を歩いているのか、浮遊しているのかわからない状況で、白い光の中を進んでいた。  でも、こんな不思議な感じなのだから夢なのでしょう。何故だかとても心地がいいわ。  私がこのまどろみの中をいい気持ちで進んでいくと、光の切れ目に着いた。そこを抜けると目の前には綺麗な川が流れており対岸が見えないほど広く綺麗な川だった。その切れ目に足を踏み入れると先程までの何とも言えない浮遊感はなくなりしっかりと地に足を付けて歩くような感覚になった。右、左を見てみると、右には船着き場のようなものがかなり遠くに見える。左には小高い山になっていて、その頂上にとても趣きがありそうなステキな旅館のような建物が建っていた。ただし、とても長い階段が見えたので少しためらったのだが、ステキな夢を見ることができたことに感動し、夢だから現実には出来ないことをしようと思い、その長い階段を登ることにした。
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