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第六話 希望
代打逆転さよなら満塁ホームラン!
僕が放った快音は、奇跡的に、バックスクリーンを直撃! 漫画的な特大ホームランとなった!
勝てるはずもない……、勝つなんてあり得ない……。誰もがそう思い、期待もされていないんだからと、気楽に振り抜いた僕の金属バットは、快音を響かせ、無情にも、海東大附属の、甲子園への夢を打ち砕いた!
ど真ん中へのストレート。
何でお前らに負けるんだと、海東大附属の選手たちやスタンドからの、悲鳴にも似た、ひんやりとした視線。まぐれにも、勝ってしまった僕たちには、若干痛かった!
でも、これが勝負だったりする。
今回、まぐれが重なって、ラッキーにも勝ってしまった僕たちが言うのも何なんだが、神様仏様は、時として、人間に試練をお与えになることがある。
ある目標に向かって、コツコツと積み重ねて来た努力が、必ずしも、望んだ形で報われることなく、涙を飲むということが、人生には多々あったりする。
そんなとき、その現実をどう受け止め、決して腐らず、明日への希望に繋げるのか? 恐らく、神様仏様からのお試しなのだろう。
そのお試しに、自分たちは、どう答えていくのだろう……。
ー 第七話へ、つづく ー
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