ep.5 黄色い薔薇のおにいちゃん~太陽のような笑顔の裏側~

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「‥‥でも確かに、お前と同級生ってことは学歴も良いし、他にも活躍の場はありそうなもんだけどな」 カメラマンの山中の言葉に、津川は、よくぞ聞いてくれたとでも言いたげに、嬉々として言葉を続けた。 「いや、それが、あいつ就活ん時しくってんすよ。就活真っただ中の時に、警察に捕まってしばらく出てこれなくて、面接とかも受けられなくて」 (――――え?警察‥‥?) 思わぬ話の展開に、郁は驚いて目を見開いた。 それに、就活の時にしくじってる、とはどういうことだろう。南央斗から聞いた、「内定先の会社が倒産した」という話とは、ちょっと食い違う気がする。 「え、おい、前科者か?だとしたらちょっとまずくないか、取材も」 「いや、結局証拠不十分で釈放されてますし、起訴もされてないんで。‥‥でも、その罪状ってのがまたヤバくて」 「何だよ、ヤバいって」 「あれっすよ。クスリ系」 (‥‥クスリ‥‥!?) クスリ、っていうのはきっと、覚せい剤とか麻薬とか、そういう類のことを言っているのだろう。 まさか、南央斗がそんな。
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