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「エルくんエルくん。ごめんね。最初はフォルレの所だよ」
「?」
首をかしげるとスアム様が先程と同じように抱き抱えてくる。
やめてといっても無駄だとわかっているのでやめてと言うのをやめる。俺は学ぶ狼なのだ。
間違えた。魔狼だ。
するとスアム様はフォルレ様の方に俺を抱き抱えたまま向かっていく。
「あ、あの……私をどうするおつもりで……?」
フォルレ様が目の前にいる。
「……俺の所で1日、暮らしてもらう」
「……は?」
……は?
「じゃあまず人型になれ」
「いやおかしいですよぉぉぉぉぉ!なんで人化出来ることも分かっているのですかぁぁぁぁっ!」
最悪の気分だったしこれからも嫌な予感しかしなかった。
帰りたい。
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