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「分かりました。」 スマホを手に取り駅近くのバイキングを探した。店についたのが10:00ごろでまだ人も少なく、店内は静かだった。席につきそれぞれの食べたいものを取りに行くことにした。男の人は僕の後ろを着いてきて不思議に思ったがそういうものだろうと思うことにした。 再び席に戻り、食事を始めた。 「今更なんですけど、名前を聞いてもいいですか?同じ高校の方ですよね?」 本当に今更だ。普通食事に誘う前に名前を聞くもんだ。 「俺は志麻慧介。同じ高校の2年A組 君は?」 「僕は大田咲良って言います。1年B組です。」 「さくら、男の子で珍しいね」 「コンプレックスなんです、さくとかって呼んでくれると嬉しいです」 先輩は嬉しそうに、あざとそうに 「やだ」 そう言って、さくらさくらって何度も呼んできた。僕は恥ずかしくって 「やめてください」 下を向いてそう言った。先輩は 「わかったわかった、じゃあ、さくちゃんならいい?」 そう言って意地悪してごめんねと下に向いたままの僕の頭を撫でた。
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