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大勢の人でにぎわうテーマパーク。
みんな笑顔で過ごしているのに、
君は一人、浮かない顔をして佇んでいた。
どうして?何か嫌なことでもあったの?
声を掛けて笑わせてみようか?
一緒にアトラクションはどうかと誘ってみようか?
でも、そんなこと僕には出来っこない。
だから、おもむろに君に近付いて、
目の前でとっておきのダンスを踊ってみせた。
突然の出来事に、君は、笑ったような困ったような顔をして、
「くまさんは、ダンスが得意じゃないのね。」と言った。
違うよ、本当の僕はダンスが得意なんだよ。
着ぐるみさえ着ていなければ、ね。
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