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なんというか急展開についていけず、ぽかん、と立ちつくすオレとトワ。
「えーっと……とりあえず、みんなについてくか。なあ、トワ」
とオレはトワをふり返って……ぎょっとした。
トワが、目からぼろぼろ涙をこぼしていたからだ。
「え、ええええええええ!? ど、どうしたんだ、トワっ。あ、足か? ひねった足が痛むのか!」
トワは首を横に振る。そして、小さな声でつぶやいた。
「こ、こわかったぁ……」
「へ?」
「ホントに血、吸われるかと思った……!」
あ、ああ! レグルスがトワの血を吸うって冗談言ったときか。でも、あのときトワ、かなり平然としていたじゃないか……
……いや、違う。オレは自分の鈍感さにあきれ返った。どうして気づかなかったんだろう。
トワは、強がってただけだったんだ。友達のオレを守るために、必死で。
トワはしゃがみこんで、いよいよ激しく泣き出す始末。
「あ、あー! 泣かない泣かない! ほらっ、えらいえらい!」
オレはあわててポケットからティッシュを取り出す。
「トワぁ……シャルルがついてるから、泣かないで……」
「ミャオン……」
シャルルとクロも、心配そうにトワの体にすりよる。
オレたちは、必死になってトワをなぐさめ続けた。トワ、勇気出してオレのことかばってくれて、ありがとな。
もし今度トワがピンチだったら、親友のオレが助けるから。
「もう、泣かなくていいぞ、トワ」
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