日常 var.ima

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3組は良い感じにガヤガヤしていた。 顔見知りと同じクラスになって喜んでいる者や、1人で読書をしたり、勉強をしたりしている者もいる。 取り敢えず、自分の席を探す。 黒板には名簿順に席が決まっていると書いてあるので、俺は廊下側から3列目の前から2番目だった。 前か、、、。 隣の席はまだ登校していないらしい。 「斗真、おはよう」 「あ、おはよ。春も同じクラス?」 席に座ろうと思ったら後ろから幼なじみの高藤春が声を掛けてきた。 春とは幼稚園からの付き合いだ。 小さい時は正に少女だったのに、成長してからは爽やかで優しげなイケメンになった。 「誰か春以外に知ってる人いるかな」 今のところ顔は見たことがあるが、喋ったことがない人ばかりだ。 「あぁ、(かな)とか智之(ともゆき)とかいると思うけど」 「まだ来てないか」 「そうだね」 完全登校時間まで20分くらいあるので、徒歩や自転車で来る人はギリギリまで来ない。 俺はとーさんの朝の準備とかの時間で合わせるから、比較的人が少ない時に来る。 今日は例外で人が多かったけど。
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