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エミアさんに連れられ、整備されたコンクリートの道の上を歩いて入口に足を踏み込んだ。目の前にはたくさんの本が入っている本棚が、左右にたくさん現れた。真ん中は廊下のようで、赤のじゅうたんが引かれている。
ところどころに大きな柱が立っていて、上を見上げると吹き抜けになっていて、三階まであるみたい。
「ルック君は、世界の歴史だよね。だったら二階にまとまってあるよ。私は高度医学書のコーナーにいるから、三階かな。右奥の魔法陣は魔力がなくても好きな階層にいけるから便利だよ。」
そう案内されながら魔法陣の方向に向かっていく。
高度医学書ってなんだろう...
そう考えていたら、緑の大きな円が見えてきた。
床に映し出されている円をよく見ると、よくわからない模様や文字らしきものが書いてある。
エミアさんはその上に立ち、僕をその中に呼んだ。
僕は恐る恐る中に入った。
すると床の円が淡い緑になり光りだした。
その光はだんだん広がって、僕の視界はその光で覆われ、思わず目をつむった。
ゆっくりと目をあけると、エミアさんが笑っていた。
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