No.1 エプロン

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「僕、お腹ペコペコなんだよね」 「えっ」 「お昼食べ損ねちゃってさ」 「そうなんだ」  ニコニコした顔でじっと私の顔を見つめている。  これは…… 「何か食べに行く?」 「うん。でもお姉さんの手料理がいいな」 「ええっ?」  * * *  結局私のアパートで夕飯をごちそうすることになった。 「適当に寛いでいて」 「は~い!」  私はエプロンを着ける。昨日届いたばかりの私には可愛すぎるエプロン。  悠一に一番に見せたかった。  もう、何を考えているんだろう。ここにいない悠一より、お腹を空かせた良平君を何とかしてあげないとね。
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