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玉ねぎと鶏肉を切ってバターで炒める。ご飯は昨日の残りを温めて入れた。
塩胡椒をしてケチャップを入れる。チキンライスのいい香りが漂った。
「あとは卵を焼いて、きゃっ!」
いきなり後ろから良平君に抱きつかれて驚いてしまった。
「どうしたの?」
「何か甘えたくなった」
いくら悠一の弟とはいえ、良平君は小学生ではなく大学生だ。
これはマズイよね。でも傷つけたくもない。
そういえば今回の喧嘩も私の優柔不断さがいけなかったのかも。
いつも悠一に怒られる。
とにかく今は良平君だ。
「もう少しでできるから座って待っていて」
「ええ~っ、このまま出来上がるまで見ている」
「動けないでしょ?」
その時バックの中からスマホが鳴った。
悠一かもしれない!
急いで手を洗おうとしたが、良平君が取ってきてあげると行ってしまった。
「いいよ、私が」
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