1980人が本棚に入れています
本棚に追加
あの逃げ足の速さは何なんだ!?
この間のことを謝る間もなかったじゃないか。それに連絡先も聞きたかったのに。
渡された紙袋の中を見てみる。
弁当? 俺のために? わざわざ?
ということは、桜乃は怒っていないってことだよな。
「ったく、余計なことを」
口から出る言葉とは裏腹に緩む頬。誰かに見られる前に、エレベーターへと急いで乗り込む。
午後便が届くのが十四時前後。それまでに昼飯を食べなければならない。とにかく午前中の仕事を終わらせないと。
最初のコメントを投稿しよう!