No.23 Dreams come true

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 あの逃げ足の速さは何なんだ!?  この間のことを謝る間もなかったじゃないか。それに連絡先も聞きたかったのに。  渡された紙袋の中を見てみる。  弁当? 俺のために? わざわざ?  ということは、桜乃は怒っていないってことだよな。 「ったく、余計なことを」  口から出る言葉とは裏腹に緩む頬。誰かに見られる前に、エレベーターへと急いで乗り込む。  午後便が届くのが十四時前後。それまでに昼飯を食べなければならない。とにかく午前中の仕事を終わらせないと。
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