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そうかと思うと、何事も無い日々が何ヶ月も続く。
そしてまた、ある日突然に再開する。
ピンポーンーー
また、始まった……
スリッ…… ギシッ……
きぬ擦れと床の軋む音……何者かの気配……
スリッ…… ギシッ……
スリッ…… ギシッ……
段々と近づいてくる。
体のすぐ近くで、スリッ…… きぬ擦れの音がして、誰かの気配がする。
心臓は、胸の中で飛び出しそうなほど早鐘を打っているのに、目も開けられなければ、指を動かすこともできない。
呼吸だけが早くなる。
すると、急に体の強張りがとけ、自由に動かせるようになった。
恐る恐る目を開けても、部屋の中は、やはり何もかわりない。
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