来訪者

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その後の昼寝中の訪問者は、ベルを鳴らさずに入ってくるようになりました。 誰かが居ると気づくのは、頭の上の方から聞こえる話し声。 何を話しているのかは、分かりませんが数人の老人であることだけは理解できました。 まるで、長老会議をしているような感じで、怖さは消えました。 数回目の長老会議の時、おデコに手を当てて寝ていた私の手に 冷たい手が触れてきました。 目が覚めると触れられた所がひんやりしていて、手の平に小さな黒子が出来ていました。 これ以降、昼寝中の訪問者は来なくなりました。
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