「鏡よ 鏡」

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「鏡よ鏡。私のわがままは、どうしたら治るの?」 「きっと、寂しいのですね。よろしいですよ。お話して、スッキリしましょう。」 「鏡よ鏡。私はいつも妹と比べられるの。」 「妹様も良いところがたくさんあります。しかし私は、あなたにも良いところがたくさんあることを、知っていますよ。」 「鏡よ鏡・・・母が亡くなったわ。」 「涙を我慢してこられたのですね。思いっきり、泣いて下さい。」 「鏡よ鏡。今度、隣の国に嫁ぐことになったわ。・・・一緒に、来てくれる?」 「喜んで、ご一緒いたします。」 「鏡よ鏡」 フード付きのコートを被った王妃は、リンゴをバスケットに入れて、尋ねました。 「この世で一番美しいのは誰?」 「それは、あなたでございます。女王様。」 「宜しい。」 王妃は微笑むと、部屋を後にしました。
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