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What 女子サッカーを描く
あらゆるジャンルは新規客が減り始めたら、ゆるやかな滅びの道に入ります。それは世界でもっとも競技人口の多いスポーツであるサッカーとて例外ではなく。
国際サッカー連盟がターゲットにしている新しい顧客は「アジア」と「女性」です。
中国とインドの人口を足せば世界の人口のおよそ半分になるアジアはサッカーの発展途上国が多いのが現状です。
そして言うまでもなく、人間の半分は女性です。
しかしアジアの、女性のサッカー文化がメインストリームとなった例を自分は知りません。
マンガの世界でも高橋千鶴「ピンクのイレブン」七瀬あゆむ「いちごのエース」新川優司「さよならフットボール」などの女性サッカーをテーマにした作品がありますがいずれも短命に終わっています
いずれも素晴らしい作品で続きが読みたかったのですが読者がつかず「女子サッカーものは当たらない」というジンクスが生まれました。これだけ多くのジャンルが生まれた現在でさえ、女子サッカーを描きたいといってもまずプレゼンは通らないでしょう。
女子のサッカーが魅力のない題材だとは思いません。ならなぜ「キャプテン翼」のような作品が生まれないのか。
自分は、アプローチの違いだと思います。
男子サッカーと同じように女子サッカーを描くのではなく、違う支点で。
試合のシーンがメインではなく、同じくらい練習やオフを描けば。
これが始まりでした。
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