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始まり
「なら、私のところで働かないか?」
「え?」
「ちょうど、息子の専属のメイドが突然長期休暇をとってしまって困っていたんだ」
「いや、あのー、私は、ちゅう・・・」
「中退といっても、1年半は勉強してきたんだろ?そんなけの知識があれば十分だ!」
まぁ、そうだけど・・・。でも、たかが一年半だよ・・・。
「どうだ?」
「あっ・・・えっとー」
「一か月でもいい。続けるか続けないかはまたそん時に決まてくれればいい」
一か月。一か月なら。し、仕方ない。
まずは、お試しという感じでやってみますか。
「わかりました。一か月。ここで働きます」
「わかった」
柔らかい笑みを浮かべる。仮の主人。
「でも、一か月後にはまた選択をさせてください」
今回は、状況が状況だ。正式に働くわけではない。ここは、はっきりとさせておかないと。
「わかった。息子へ紹介しに行く。そこのメイド服にまずは着替えてきてくれ」
「かしこまりました。ご主人様!」
学校で教わった通りに返事をする。
ここまで来たんだから、とりあえず一か月頑張ってみるしかない!
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