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1(現)
それは、たった1つの草刈りで起こった。
「正当防衛です」
「え・・・!?ま、待ってください。正当防衛って、うちの子はあんなことしないし、それにあの子は、あの子・・・うっ、うぅぅ・・・」
それにあの子は、もう何も出来ない。続きを言うならこんな感じね。
でもしゃべることはできるし。死ななくて良かったじゃない。って思う。
一応、殺す気でやったのに、残念。
「あんた、ふざけないでよ!私の大事な子になんてことしてくれたのよ!」
「お、奥さん!?ちょっと落ち着いて!」
私の胸ぐらを掴んで怒鳴る母親。さっきまでは悲しみにくれたいた母親の顔が今じゃ怒りに満ちた顔。
「すみませんでした」
一応謝っておこう。服がしわになるし、口が臭い。
「すみませんって。あんた、あんた一体、愛(まな)になんてことしてくれたのよ!ひどい、あんまりにもひどい・・・。何も悪い事してないのに・・・なのになんで・・・」
そういうと、胸ぐらから手が離れる。
でも、悪い事していない?よくそんな「デタラメ」が言えるわね。言うつもりなかったけど、マジでムカついた。ウザい!
「悪い事していない?よくそんな事が言えますね。
私は危うく死ぬところだったんですよ。もし、あそこで私が無抵抗のままだったら、あんたは今頃、殺人者の親。殺人罪ですけど?一生、殺人者と呼ばれるんでしょうねー!まだよかったですね。体が動かなくなっただけで」
煽りに煽った。殺人者っという言葉を結構強めに放った。
「体が動かなくなっただけ?ふざけんのもいい加減にして!」
鬼のような形相の顔と同時に私の目には、高く上がった拳が瞳に映る。
「っつ!はなせっ!」
「だから、落ち着いて!一旦、冷静になりましょう。奥さん!
降り下ろすまでに刑事におさせつけられる。
危なかった・・・。あんなのまともに食らったら絶対気絶してた。いや、気絶だけで済んだかな。もしかしたら死ん・・・。
っとはいっても煽ったのもいけなかったけど、本当のことをいったまでなのに。感情的になり過ぎですね・・・。
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