始まりは君のキスから

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子供の頃嫌な思いをしてよく泣いていた。 その時、私を慰めようとした幼馴染み弟の凛が私の涙流れる頬にキスをした。 小さな小さな凛の小さな慰めのキス、とても暖かな気持ちだった。 あれから私は幼馴染の頼と大学生となり、頼の弟の凛は高校3年生になった。 今私は大学の近くにあるアパートで一人暮らししをしている。 どうしても憧れた一人暮らしをしたくて親と相談を重ねて念願叶い家を出ていた。 もちろん、バイトもして毎日マイペースに過ごして穏やかな気分でいたある日から、私の生活は一変した。 そう、一変した元凶は…… 「 キャアッ!! え、ちょ、凛!?」 「 …ん~ 」 コイツ、また…いつの間に! しかもなんで一緒の布団で寝てんのよっ 「 ちょっとー!!」 ぬくぬくと寝ている凛をベッド脇から足蹴りして起こす。 その後、私の説教をくどい程浴びせた。 「 悪かったって~ お前母さんみたいだぞ、それに女が足蹴りなんかすんな 」 あんたが悪いからでしょ! わかってないな。 私は女で、あんたは凛だけど一応男だし、全てはあんたが隣でスヤスヤ寝てたりするからよ!! 沸々と凛への怒りが込み上げる。 「 あ、飯は?」 「 あ…あんたって奴はー!」 凛は時々、私のアパートに勝手に来ていた。
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