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結局家に着いたのは、十八時半頃だった。 途中でスーパーに寄って買い込んだ惣菜を温め直して皿に盛り付ける。 十九時を過ぎても、夫が帰る気配はない。 こんなことなら、彼の家でゆっくりできたのに。言いようのない不満が募る。 二十三時になってようやく帰ってきた。 「遅くなるなら連絡してっていつも言ってるじゃない」開口一番夫に詰め寄る。 「悪い、ちょっと連絡できなかった」 素直に謝られると文句の行き場をなくしてしまい余計に気が収まらなくなってしまう。 「腹減った。おっ今日は豪華だな」 買ってきたものだとバレたらどうしようかという不安は夫の馬鹿な反応で一気に解消した。 美味い美味い、と食べる夫を見ていると、安堵感はすぐに消え、妻の手料理と惣菜の区別もつかない無頓着さにほとほと呆れ怒りさえ覚える。 こんな人のために私は毎日料理を作っているのか。 夫は食事を終えると、シャワーを浴びてさっさと寝てしまう。最近はずっとこの調子だった。
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