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プロローグ
「先生っ! ずっと好きでした!」
高校の卒業式が終わった夕方の進路相談室。ぼくは思い切って好きだった先生に告白した。
授業中の凛とした態度、それでいてやさしくて美人。ぼくの憧れの先生だった。授業でわからないところを思い切って聞いてみると、
「大丈夫、キミならできるよ」
と言って、時には一時間ぐらい補習してくれることもあった。
独身らしいし、告白したら彼女になってくれたらいいのにと、淡い妄想をふくらませていた。
けれど、きっと彼氏とかいるんだろうなと思っていた。でも思い切って……、断られることを覚悟でこの言葉を伝えたのだ。
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