44人が本棚に入れています
本棚に追加
/4ページ
彼女の真意
「ごめんなさい。私、何度か生徒に告白されたことあるんだけど、先生と生徒じゃ付き合えないし、卒業してからもそういう目で見ちゃうから、ドン引きさせてあきらめさせてたんだけど……、名前を書いてきたのはあなたがはじめてよ」
これを毎回やってたのか……、なんだか先生のことが少し嫌いになってしまった。けれど、
「あの、先生と付き合いたい気持ちは本気ですから」
偽らざる気持ち、と言うのだろうか。その言葉がすんなりと口から出た。
「ほんとう？ うれしいな。あの、その……、地元の大学行くんだよね。もし良かったらなんだけど……」
先生に誘われるまま、高校卒業と同時にぼくたちは同棲することになった。
最初のコメントを投稿しよう！