第五章 蒼炎の魔導士

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「「「…善処しよう」」」 フィスカル達三人は息を合わせてそう言った。 クリスティーナ達は安心した。フィスカル達の為に調査の報告書を書いてからフィスカルに手渡した。 「では、これで私達と共にお城に戻って貰えますよね?」 クリスティーナは手を合わせて優しく微笑んでそう言った。 「そうだな。そろそろ陛下の元に届けねば」 そう言うとフィスカルは転送魔法陣(てんそうまほうじん)を素早く展開してクリスティーナ達と共に城に跳んだ。 ――…城に着くとフィスカル達と共に玉座に行き、フェンデル国王の前に礼儀正しく跪いた。 「――…フェンデル国王陛下、フィスカル、ヒューズ、クロード只今(ただいま)戻りました」 「うむ、ご苦労であった。ケイトの御友人達も大儀だった」 フェンデル国王は皆に(ねぎら)いの言葉を優しくそう言った。フェンデル国王の近くに立っていたケイトも敬意を込めてお辞儀した。
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