第二章 リュミエル学園

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「席はカルロ君の隣の席が空いてますね。クリスティーナさんあそこに座ってね」 先生が言った所を見るとカルロがクリスティーナに手を振っていた。 (あそこね。知り合いが近くにいると安心します) そう心の中で思いながらカルロの隣の席に腰掛けた。 「フィスカル様に聞いてたから同じクラスで嬉しいよ」 「私も知り合いの方が居ると心が休まります」 そう言うとカルロがクリスティーナの頭を優しく撫でた。  (…クラスの女子達が羨ましそうに見てるのだけど…言うべきかしら?) 心の中でそう思えば居ても立ってもいられず行動した。 「カルロ様、周りの女子達が羨ましそうにしていらっしゃいますからやめて下さいませんか?」 そう言うとクリスティーナは頭を撫でるカルロの手を離した。 「なんで?ティーナ以外に触れたいとは思わないんだけど?」 「…あの”ティーナ”って?」 「うん。君の愛称」 カルロそう言うとクリスティーナは顔を赤くして下を向いた。
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