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「どうしたの?なんか疲れた表情してるけど…」
「うん…。変な男子に絡まれてしまいまして…」
カルロが心配そうにクリスティーナに声を掛けると、クリスティーナは上体を起こして先ほどあった事をカルロに正直に言った。
「図書室で不良に絡まれたのか…。編入初日に災難だったね…、僕がついていなかった為に恐がらせてごめんね」
カルロはそう言うとクリスティーナの額に口付けた。
クリスティーナは顔を赤くしていたけど、カルロに優しくして貰えるとホッとした。
「いえ…カルロ様にそう言って貰えるとなんかホッとします」
「本当?だとしたら嬉しいな」
カルロは優しくクリスティーナの頭を撫でてくれた。
「さてと、そろそろ帰ろうか。ティーナがまた悪漢にやられたら嫌だし」
「そ…うですね。早く帰りましょ」
そう会話してると周りに仲良くなったクラスの子達が集まってきた。
「話は聞きました。先生には私達が言っておきますから、クリスティーナ様はよく休まれて下さいね」
クラスメイトの優しさが目に来たのか涙が止まらなくなった。
「はい。皆様有難う御座います」
クラスメイトに一礼して家に帰っていった。――…ある少女がその様子を見ていた事にクリスティーナは気付かなかった…
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