第三章 ヒロイン・未央奈登場!

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「では、カルロ様を客室に案内してあげてください」 クリスティーナは考えてからそうメアリーに指示した。 「(かしこ)まりました」 そう言うとメアリーは一礼してからキッチンを後にした。 「さてと、私も自室に戻ろうかな―…と、その前にお母様の具合を見てこなくては」 そう言うとクリスティーナは自室に戻る前に母の部屋に寄る事にした。 コンコン… 『―…はぁい。どうぞ』 母の許しを得て中に入った。 「失礼します。お母様、御加減は大丈夫でしょうか?」 「ええ、御陰様で回復の兆しに進んでいるとお医者様が仰っていたわ」 アリシアは笑顔で体を少し動かした。 「ええ、元気なのはわかりましたけど…。あんまり無茶しない方が宜しいんじゃ…」 「むぅ…クリスティーナもフィスカル様と同じことを言うのね」 アリシアは可愛らしく頬を膨らませた。 フィスカルもクリスティーナと同じくアリシアに無茶をさせたくないと思っていたようだ。
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