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「では、カルロ様を客室に案内してあげてください」
クリスティーナは考えてからそうメアリーに指示した。
「畏まりました」
そう言うとメアリーは一礼してからキッチンを後にした。
「さてと、私も自室に戻ろうかな―…と、その前にお母様の具合を見てこなくては」
そう言うとクリスティーナは自室に戻る前に母の部屋に寄る事にした。
コンコン…
『―…はぁい。どうぞ』
母の許しを得て中に入った。
「失礼します。お母様、御加減は大丈夫でしょうか?」
「ええ、御陰様で回復の兆しに進んでいるとお医者様が仰っていたわ」
アリシアは笑顔で体を少し動かした。
「ええ、元気なのはわかりましたけど…。あんまり無茶しない方が宜しいんじゃ…」
「むぅ…クリスティーナもフィスカル様と同じことを言うのね」
アリシアは可愛らしく頬を膨らませた。
フィスカルもクリスティーナと同じくアリシアに無茶をさせたくないと思っていたようだ。
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