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「カルロ・K・グラヴィスと申します。お目に掛かれて光栄です。クリスティーナ様がこんなに愛らしい方だとは驚きました」
(え…っ)
カルロはそう言えばクリスティーナの元に近寄り跪きクリスティーナの右手の甲に口付けをした。
「な…ななな何をするんですか⁉」
クリスティーナは顔を赤くして抗議した。
「何って社交界での挨拶ですよ」
「おやおや」
フィスカルは椅子に腰掛けながらカルロとクリスティーナのやりとりを見て意味深な笑みを浮かべていた。
「社交界の挨拶というのは知ってます。ですが、何故手を離さないんですか⁉」
「僕はどうやらクリスティーナ様に一目惚れしてしまいました。どうか僕と結婚を前提にお付き合いして貰えないでしょうか?」
カルロは真剣な眼差しでクリスティーナを見詰めた。
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