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「………ハッ!!」
俺は、ハッと目を覚ました。
どうやら…俺は、本を読みながら、ついウトウトと眠ってしまったらしい…。
壁時計を見ると…
現在、時刻は午後七時半。
窓の外は、暗くなりかけていた。
もちろん、まだチャコはバイトから帰って来てはいない。
「あれから一時間以上、眠ってしまったのか…」
俺は、ノロノロと立ち上がった。
いやぁ、それにしても…
暑いなぁ…。
気付くと、俺は全身にびっしょりと寝汗をかいていた。
よく考えたら、今は八月中旬のお盆時期。
まさに夏真っ盛りである。
「こりゃ、たまらんな…」
思わず部屋の窓を開けたが、外からは一向に自然の涼風が入って来ない。
扇風機が有るには有るが、数日前に壊れてしまったみたいだ。
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