3人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
僕は今、ある男と居酒屋で酒を飲んでいる。その男とは古い付き合いでもあるが、今日は久しぶりに会う事になった。
出張でその男と会う機会が出来たからだ。会うのは何年ぶりだろうか。
「やっぱビールだよな。そう思うよな?徹」
「そうだな。でも僕は最近ウイスキーの方が好きなんだよね」
「そーか!じゃあドンドン飲もうぜ!今日は俺の奢りだからな」
そう言って男は僕が頼んでいたウイスキーを再び注文した。僕は枝豆をつまみながら、頼みたい料理を見ている。
「俺がお前と会うのは何年振りだろうな~。まぁ今回会った理由はあるんだけどね」
「なんだ?」
「朱鷺の事だ。アイツはやばい事をしてるかもしれないからな」
男は急に久しい名前を出した。僕の高校の同級生である朱鷺零次だ。今は確か探偵をやってるとか聞いたな。
うまく行ってるのかわからないが、朱鷺は頭が冴えていて、色々世話にはなっていた。高校時代に起きたある事件の事で。
「朱鷺がどうかしたのか?」
最初のコメントを投稿しよう!