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息をするだけで汗ばむ季節、赤い自動販売機から排出されたコーラを持って彼氏は彼女の背後に忍び寄り、首筋に結露滴るコーラ缶を彼女のうなじに押し当てた。
「きゃあ!」
彼女は可愛い悲鳴をあげる。
彼氏は喉でくつくつと笑い、プンスカ起こる彼女を宥め、コーラを渡した。
彼女は「もうっ」と頰を膨らませながら、コーラ缶をシャカシャカ振り、彼氏目掛けてプルタブを開けた。
ぷしゅううううううう!
コーラは彼氏に噴射!
「もうっ、私、敏感肌なんだから!」
「わっはっは悪い悪い。もうしないってば」
「うーん許す!好き!」
「俺も好き!」
彼氏と彼女はイチャイチャしながらその場を去っていく。
そんなバカップルを見つめる、一人の少年がいた。
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