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豊かな緑に囲まれた自然に、それはいた。不自然な程に顔が整った男。背中には灰色の羽が生えていて人間ではないことは一目瞭然だ。
「はぁ…またかぁ…。どんだけ治安悪いんだよこの森」
眉間にしわをよせ、いかにも機嫌がわるそうにしている
「あーあ。ほんっとうに人使いが荒いよな、《ルクスト》は」
『えー?だってって他にできる人いないじゃん!!』
《ルクスト》そう呼ばれた少年とも呼べる声がどこからか響く
「あいつがいるだろ。…えっと、なんだっけな……」
『属性の覇者』
「あーそれそれ。そいつに頼めばいいだろ」
『あの子かー。ダメだな。覇者は殺しが出来ない。……それに、久しぶりに殺したいんでしょ?《ルシファー》』
声で、不敵に笑う少年が想像できる。問い掛けられた男…《ルシファー》はその言葉を聞き、ニヤリ、と笑う。
「…わかってんじゃん」
不敵に笑うと、「じゃあな」といい瞬時にその場から消えた
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