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“ 好きだ ”
耳に囁く甘い声。
カァー… と赤面するのを隠そうとする私の両手を掴んで頬にキス。
そんなことされたら……
先生っ…
彼の手ごと、顔を埋めるようにして隠した。
「 憂己… 」
「 ……何?」
耳に直接喋らないでよ……
鼓膜が、痺れちゃう。
「 憂己にキスしたい、今… 」
「 え、あの… でも…… 」
ここ、学校っ
「 憂己、奪わせて… この唇 」
先生っ……
耳元から頬に、唇に、先生の唇が触れ重なる。
「 もっと、奪いたくなるから… 今日はここまでね 」
カアッとさらに過熱。
指が触れてくる…… 唇に触れてくる。
まだ、足りない。
もう一度……
「 今にも溶けそうな顔… 見せるなよ 」
“ 欲しくなるから ”
囁きは、ひどく甘くて心音が耳に響いていた。
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