6人が本棚に入れています
本棚に追加
2.パン屋開店 二日目
私は目が覚めると起き上がることにした。
起き上がると私はお店に向かう事にした。
お店に着くとシャッターに落書きをされていた。
「一体誰の仕業かしらね」
私はバケツに水を入れると雑巾を水に濡らして
落書きを擦って消していく。
なかなか消えないのでイライラしている私がいます。
イライラしながらも全部落書きが消えた。
シャッターを上げると開店準備を始める。
開店準備を始めると一人の男性がお店の前でうろうろしている。
私は声をかける事にしたのだった。
「何をしているのかしら?」
男性はこちらに気づくと
「あの、すいません、落書きをしたのは俺です」
落書きした張本人が出てくるなんていい度胸しているわね。
「素直はいいけれど、悪い事は許されないわよ」
「ご、ごめんなさい……」
男性は謝っているがどこか様子が変だ。
気にするのはやめましょう。
男性にご注意をしてあげた。
私は男性を許すことにしたのだった。
男性は走ってどこかへ行ってしまった。
私は開店準備ができたらお店の営業を開始したのだった。
「営業しています、どうぞお気軽に来て下さい」
何をしているんだろうね、私。
私はお店の中に戻る事にした。
戻ると一人の男性が来ている。
何をしているのだろうと見ていると男性はパンを持って
店の外に出て行ってしまった。
これはもしかして万引きじゃない。
私はすぐ男性を追いかけることにした。
男性の足が速い。
私も必死に走って追いかけているけど、なかなか追いつかない。
どうすればいいのよ……。
私は困っていると逃げていた男性がこちらに戻ってきた。
男性はパンを返してきた。
パンを見ると何もおかしなとこはない。
私は急いでお店に戻るとお店の中を見回す。
特に変わったとこはないようだった。
パンもみんなしっかりとあるようだしね。
私は店主としてしっかりとしないといけないわね。
これからどうしようかな。
SNSでも覗いてみようかな。
覗くと……落書きした男性を私が注意するところが動画で流れていた。
内容文を見ると……この店主は何もしてない人をご注意すると書かれている。
それにここのパン屋はぼったくりとも書かれていた。
パンのお値段は高いかもしれないけど、何もしてない人をご注意するって
事実とは違うじゃない。
私はすぐにSNSに投稿する事に決めた。
今朝起きた事を書けばいいのね。
タイトルはシャッターに落書きで本文は落書きした男性が謝罪をしに来たので
私、店主がしっかりとご注意をしただけですと書いて投稿をした。
これで問題ないわね。
そうするとすぐに私が投稿した記事に反応した人がいる。
本文はあなたがした事は許されることじゃないと書かれてあった。
ご注意する事がいけないって言うのね。
最近のお客さんは事実じゃない事をSNSに投稿するのね。
こうなったら私が本当の悪さというのを見せてあげるわ。
私はまたSNSに投稿することを決めた。
タイトルに私を舐めると痛い目見ると書いて
本文には落書きした男性に告ぐ、こんな事をしていると警察にご報告しますと
書いて投稿した。
すぐに食いついてきた。
本文を見ると……動画を載せてごめんなさいというのと事実じゃない事も書きましたと
書いてあった。
しばらくすると私に関する記事が削除されていた。
これで一安心ね。
私はお店でくつろぎながらお客が来るのを待っている。
本当にぜんぜんお客さん来ないわね。
パンの値段高すぎるのだろうか……。
改めて値段を見るとこれは高いわね。
私はすべてのパンの値段を大幅に下げてお客さんが買い求めやすいように変えた。
これできっと来てくれると信じている。
ついでにパンを5個以上買ってくれた人に例の悪戯なパンをプレゼントしようかな。
早速、お客さんが来たようね。
お客さんは店の中を見回している。
そうするとパンをいくつかトレーの上に載せていく。
お客さんは私の元へきて
「会計お願いします」
と言われた。
私は会計を済ませるとパンを袋の中に入れていく。
次に5個以上パンを買ってくれたので例の悪戯パンを一緒に袋の中に入れた。
お客さんに袋に入ったパンを渡す。
お客さんは受け取るとお店を出て行った。
しばらくしてからさっきパンを買ってくれた人が来た。
「すいません、このパンなんなんですか? 辛すぎるじゃないか」
「そのパンね、悪戯用に作ったパンよ」
「悪戯……そんなの作る暇があるなら違うパンを作れ」
と言いながら、お店を出て行った。
私は心の中で笑っている。
これだからパン屋はやめることができない。
例の悪戯パンをプレゼントじゃなくて普通に販売しましょう。
私は例の悪戯パンの陳列を始める。
これでいいわね。
さすが私ね……どの位の人が買ってくれるかしらね。
そうしているとまた違うお客さんが来た。
お店の中をうろうろとしていると例の悪戯パンをトレーに載せている。
他にも違うパンをトレーに載せている。
結構買うのね、このお客さん。
お客さんが
「お会計お願いします」
と言ってきた。
私は会計をするとトレーの載っているパンを袋詰めしていく。
終わるとお客さんに渡した。
お客さんは満足そうにお店を出て行った。
今日はパンのお値段を下げたから結構買ってくれてるのね。
下げたといってもそれでも他店のパン屋よりかはちょっと高いかもしれない。
それでも一般の人には買いやすいお値段だと感じる。
そろそろ営業時間終了ね。
私はお片づけをしている。
お片づけが終わるとシャッターを下げてお店を閉めた。
私の家に帰りましょうか。
家に帰っている道中に一人の女性に声かけられた。
「こんばんは、パンのお値段を下げたのね」
声がする方に振り向くと例の女性が居た。
「どうしたの? 私の後でもつけていたの?」
「違うわ、あなたのお店をじっと離れた場所から見ていたわ」
「随分とお暇なのね」
「そうでもないわ、でも、ちゃんと聞き入れてくれたのね」
そういえば、以前に女性から言われた事を思い出した。
私は結局、聞き入れてしまったのね。
「そういう事になるわね」
「悪そうな店主かと感じたけど、心の中は良い人なのね」
「あなたこそ、一体何者なのよ」
「教えてあげたいけど、そのためにはあなたが他にもしている事が条件付きね」
子供達にパンを配っている事ね。
その事を教えるわけにはいかないわね。
ここは諦めるしかないわね。
「それはできないわね、ごめんなさい」
「そう、なら私も無理ね」
女性は歩き出すとどこかに向かって歩いていった。
私は家に帰る事にしたのだった。
家に着くと私は
「今日は落書きとSNSのせいで大変だったわね」
「そういう事が起きないように気をつけないといけない」
私は悪い事をするのは大好きだけど、されるのは嫌だった。
だから、明日からは対策を立てないといけないようが気がした。
今日は疲れているからもう目を閉じて寝ましょう。
いい夢が見れますように……。
最初のコメントを投稿しよう!