悪役令嬢はパン屋を開店した

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3.悪い事の対策 私は目を覚ますと先日の落書きの件やSNSの悪い事の対策を 考えているがなかなか難しい。 こういう時代だから私自身でできる事も限界がある。 パン屋をやっている以上は悪い事に対しての対策は必須よね。 悪戯する事を考えるのは得意だけど、逆に関しては考えても わからない。 どうすればいいのかがわからない。 今日はお店を休業してしっかりと考えないとダメね。 まずは今までに出したSNSの投稿記事を見てみることにしましょう。 私は投稿記事を見ると……何これ……知らない人からの本文がたくさん来ていた。 本文を見るとパン屋を覗いていると綺麗な店主がいたと書かれてあり その後にはお付き合いしてみたいと書いてあった。 他にはこういう店主はきっと寂しい思いをしていると書かれてある。 後は……いつも貴女の事を見ていますと書かれてあった。 私は気分が悪くなってきたので見るのをやめた。 こういのは悪趣味ね。 まるでストーカーじゃない。 これじゃパン屋なんて営業できないじゃない。 しょうがないわね、警察に相談しましょうか。 私は警察署に向かう事にした。 警察署に着くと受付で事情を説明した。 そうすると警察官がこちらに来て詳しい事情は こちらで聞きますと言われた。 警察官にSNSの投稿記事を見せて詳しい事を伝えた。 後は本文も見てもらった。 そうしたら事件に発展してないので介入はできないと言われた。 私は仕方がないので家に帰る事にした。 帰宅途中、誰かに見られている感じがした。 私はさっさと家に帰る事にしたのだった。 しかし、誰かに後をつけられている感じがする。 後ろを振り向くと誰もいない。 商売をしているとこんな事が起こるのかしらね。 でも、それでもトラブルに巻き込まれたくない。 どうすれば回避できるのかと考えていると家に着いた。 辺りを見回してから家の中に入る。 しっかりと鍵を閉めた。 これで問題ないようね。 きっと疲れているのだわ。 今日はパン屋を休業して良かったわね。 これで明日からまた仕切りなおしていきましょう。 そうしているといきなり玄関のドアをノックする音が聞こえる。 こんなお時間に一体誰かしらね。 私は玄関の所までいって覗く場所があるのでそこから覗いた。 しかし、誰もいなかった。 きっと悪戯ね。 私は疲れてると思ってベッドの上に仰向けになると目を閉じた。 明日に備えて寝る事にした。 しかし、また玄関のドアがノックされるが私は無視をする事にした。 きっと悪戯だと思って出ないことにする。 今度こそ、私は寝ようと思ったその時。 男性の声が外から聞こえる。 私は玄関まで行くと耳を澄ませた。 「くそっ、ここの住人は居ないのか、パン屋がまずい事になっているのにな」 私が経営しているパン屋がまずい事になっているの?  それだとすぐ向かわないとダメじゃない。 私は考える事にした。 これがもし悪質な悪戯だとしたら私はどうなるのかしらね。 私は普段使っているSNSアプリを起動させて見る事にした。 何か情報はないのかしらね。 気になる記事を見かけた。 よく内容文を見ると今と状況が似ていると判断した。 どうしようかしらね。 表に出ようかしらね。 私は玄関の鍵を開けると外に出た。 するとそこには一人の男性がいた。 私は男性に声をかけることにしたのだった。 「そこで何をしているの? もしかして私の事を待っていたの?」 「いや、その、違います」 「もうバレているのよ、SNSを使って私の事を色々と書いているの、これでもパン屋の店主よ」 「バレていたのか、なら話がはやい、今すぐパン屋をやめろ」 男性は脅してきたわね。 私は怯むことなく男性に食い下がる。 「パン屋をやめろってそれは脅しよね、パン屋は大切なの、だからやめる事はできませんわよ」 「どうなっても知らないからな」 男性がどこかに行く前に私は捕まえた。 「ねぇ、私のパン屋にもし何かあれば貴女もただじゃ済まないわよ、いいのね?」 「えっ? どういう事だ? そ、そんな脅しても怖くないぞ」 私は新作のパンを男性のお口の中に突っ込んだ。 男性はもぐもぐしながら食べている。 しかし、男性の顔色がだんだんと悪くなっている。 男性はなんとか食べたが様子が変だ。 「何を食べさせた……気持ち悪い……」 「ゲテ物のパンよ」 「まじかよ、そんなものを食わせるなんてなんてやつだ、この悪魔めっ」 「パン屋を経営しているのよ、悪い事はちゃんと対処しないとね」 男性は逃げ出すようにどこかに消えた。 これで懲りてパン屋には手出ししないでしょうね。 これで本当に明日から安心してパン屋を営業できそうだわ。 私は家の中に戻ると鍵を閉めた。 ベッドの上に仰向けになると目を閉じて寝たのだった。 明日もパン屋がうまくいきますように……。
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