悪役令嬢はパン屋を開店した

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4.パン屋営業 私は目を覚ますと起き上がる。 起き上がるとお店の準備をするためにお店に向かう。 お店に着くと人がたくさん集まっていた。 どうしたのかしらね。 みんな私のお店の前で……。 近くにいた人に聞いてみることにした。 「どうかしたんですか?」 「このお店に買い物にきたんだがまた開店してないみたいで」 パン屋にみんな来ていたのね。 私は人が集まっているところを通ってシャッターをあげて 開店準備をすることにした。 「みなさん、営業するまで今しばらくお待ち下さい」 と言い放った。 お客さん達はじっと営業するまで待っている。 営業準備はこれでいいわね。 営業しましょうか。 「パン屋営業します~、宜しくお願い致します」 と言い放った。 そうするとお客さん達はみんな違うお店に入っていった。 普通はそうなるわよね。 このパン屋にお客さんがたくさん来るわけがない。 私はショックを隠せないでいた。 気長にお客さんを増やしていくしかないわね。 今日もそんなにお客さんが来てないのでお暇をしている。 私がいくらパン屋をしているからってお客が来ないと 本当に潰れるかもしれない。 このパン屋を潰すことはさせない。 今ここで新作のパンを作って出すしかないわね。 私は厨房に入ると新作のパンを作り出す。 作り終えると陳列をしている。 これで誰が来ても買えるわね。 普段なら試食をするが今回はしていない。 お客さん来るといいなぁ。 しばらくすると一人の男性のお客さんがお店の中に入ってきた。 店内を見回している。 どのパンを買うのかを見ているのね。 お客さんは新作のパンをじっと見ている。 新作のパンをトレーの上に載せた。 他にもいくつかパンをトレーに載せている。 お客さんがこちらに来たので私は会計をすることにした。 会計を終えるとパンを袋詰めするとお客さんに渡した。 お客さんは受け取ると店内から出て行った。 新作のパンはどんな評価が出るのかしらね。 私はすごく楽しみにしている。 しばらくお時間が経つと先程のお客さんが走ってこちらに来た。 「この新作のパンを食べたのはいいがこれは罰ゲームかよ」 「罰ゲームって普通のパンじゃないの」 「どこが普通のパンだよ、食べてみろ」 私は新作のパンを取るとお口に運んで食べてみた。 な、何これ……不味いってもんじゃないわね……。 本当にこれは罰ゲームみたいなものね。 悪戯というレベルじゃないわね。 これはクレーム来てもおかしくなかった。 私はどうするべきか考えている。 お客さんにはどう説明しようかしらね。 「お客さん、誠に申し訳ございませんでした」 と言い放った。 男性はまだ納得してないという状況だった。 「試食もせずに出した事は深く反省しておりまして次からは気をつけます」 「本当に気をつけるんだな」 「はい」 男性は納得すると帰ってくれた。 この新作のパンは処分する事にしたのだった。 もったいないけど、本当に仕方がない。 次の新作のパンはどうしようかしらね。 私は考えるけど……なかなか思いつかない。 悪戯なようなパンを出したいわね。 このパンにしましょう。 私は新作のパンを作るために厨房に入ることにした。 今必死に新作のパンを作っている。 これはきっと売れるはずよ。 新作のパンの出来上がりね。 陳列をして並べましょう。 新作のパンの販売開始ね。 お客さんどうか来てくださいと私は祈るのだった。 お時間が経ってもなかなかお客さんが来ない。 どういうことかしらね。 さっきはたまたまかもしれないけど、お客さんがちゃんと来てくれた。 今回は一人もお客さんが来ないという始末。 宣伝は私のするような事じゃない。 そういうのは得意な人がすればいいだけね。 私は私でできる事をするだけだった。 なんだかんだと言っても営業時間終了のお時間ね。 私はお片づけをするとお店を閉めた。 一部のパンを持って子供達の元へ向かうのだった。 向かっている最中に例の女性と会ってしまった。 「パン屋の店主じゃない」 「こんばんは」 「これからどこかに行くの?」 「はい、そうですわね」 私はこれからする事をバレるわけにはいかなかった。 なんとしてでも切り抜けるしかない。 「そのパンはどうするつもりで?」 「宅配よ、届けにいくのよ」 「そういうことね、まだお仕事中なのね」 「急いでいるので行きますわね」 私はこのパンを早く届けないといけない。 こんなとこで道草している場合じゃない。 子供達のところに行こうとすると呼び止められた。 「お待ちなさい、私もご同行します」 「どうして? 来なくていいわよ」 「そんな事を言わずについて行かせてもらうわ」 ああっ、もうしょうがないわね。 このまま行きますか……。 私と女性は子供達のとこへ向かうことにした。 子供達のとこに着くとパンを配っていく。 すごく喜んでいるのを見ると私は嬉しくなってくる。 そうしているとシスターが出てきた。 「シスター、こんばんは」 「いつもありがとうね」 「私が勝手にしていることなんで気にしないで下さい」 「それよりそこの女性は……」 シスターにどう説明すればいいのかがわからない。 いきなり女性は 「この人とは知り合いなのよ、そこで会ったのでついてきました」 「なるほどね、そういうことだつたのね」 「シ、シスター……そういうことです」 なんとかごまかすことができて良かった。 バレるのかと冷や冷やしていた。 ここでの用が済んだので私はお店に帰ることにした。 女性も私の後をついてきている。 途中まで女性と一緒だったけど、私と女性が行く道が違ったので別れた。 私はお店に無事に着くとちゃんと閉められてるのかを確認すると 家に帰宅することにしたのだった。 家に帰宅するとポストに手紙が入っていた。 とりあえず家の中に入ることにした。 私は手紙を読むことにした。 内容文はというと……。 いつもパン屋のお仕事ご苦労様です。 パン屋を経営するのも大変でしょうね。 しかし、まだパンが高いと感じます。 もう少し下げてはいかがでしょうか。 それと悪戯で新作のパンを作るのはやめましょう。 と書かれてあった。 本当に大きなお世話ね。 私がしている事に口出ししないでほしいわね。 こんな手紙を書くなんて余程の暇人なのね。 私はこの手紙を破ってゴミ箱に捨てた。 私がしたいようにパン屋を経営していくのだから誰にも文句は言わせない。 例え誰であっても指図は受けないわ。 後は寝るだけだったのに悪い気分になったわね。 私はベッドの上に仰向けになると目を閉じて寝ることにした。 良い夢が見れますように……。
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