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夏と言えば？ 後編
あ、れ
俺、今何て言った…？
好きって言った？
自分が言った言葉の意味を理解して、ボワと顔が熱くなる
それを見て朱雀君がいじわるに笑う
だって、何か、
何かさ
こう、ストンって
心臓とは違うところに落ちてきて
気付いたら好きって
好き
好きって何だろ
今みたいな事言うの？
朱雀君の笑い声聞いたり笑顔見て、心臓きゅーってなったり
触られたら、朱雀君の体温が来たみたいにそこから熱くなったり
「？優翔？どうした？」
「…え、今優翔って」
「あ、間違えた」
「いいよ、優翔で」
「…そうか」
えっと、この後はどうなるのかな
俺、今好きって言ったし
朱雀君にはもう好きって言われてるし
ん？
どうなるの？
相思相愛の時ってどうするのが正解なの？
姉ちゃん達みたいに付き合うの？
「優翔」
「ん」
「さっきの、もう1回言って」
「…さっき？」
「好きって」
「ぅえ…」
思い出して、また顔が熱くなる
「朱雀君も」
「は？」
「朱雀君も好きって言って」
「優翔が言ったらな」
「んむ…」
口角を上げて俺の目を覗き込む朱雀君
その目はだめだ
「好き。朱雀君が好き」
「ん。俺も優翔が好きだ」
「うぅー…」
「「ごちそうさまです」」
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