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           ・  サンライズバーガーで夕飯を取ってから先輩を家まで送り、やっと恋い焦がれた自分の部屋に帰ってきた。  ベッドにダイブして、制服にシワがつくことを恐れずに僕は意味もなく転がった。  疲れが癒えていく。この世の中で自分のベットの上以上に安らぎの場所なんてあるのだろうか。  大抵の人は、恋人と過ごすベッドの上と答えるだろう。  それも初めのうちだけだと言ってやりたい。  と皮肉を込めて自分の考えにオチをつけると、机の上のスマホから通知を知らせる音が聞こえてきた。  それは先輩からのメッセージで、先ほどの謝罪と感謝。そしてこれからもよろしくと言った旨が書かれていた。  女子高生なのに随分な硬い文章で、僕は思わず吹き出してしまった。  「こちらこそよろしくお願いします。と」  明日の放課後、桜の木の下でまた話がしたい旨と簡単な挨拶を打ち込んで先輩に返信した。  僕も、先輩の話を聞きたいと言って約束をしようとしているから他の男と変わらないのかもしれない。  でも下心はない。大切なものを作る気もない。失うなら初めから作らなければいい。  先ほど僕は偉そうな事を先輩に言ったが、本当はあんなこと言う資格などないのだ。  きっと僕の話をしたら先輩は幻滅するだろう。  あんなに格好つけた男が実は一番の腰抜け野郎だとわかったら。
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