南雲と言う人物

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電車は会津若松駅に到着し改札を出てから、改札の近くの店で昼を食べる事にした。 結城は 『会津若松名物は馬刺しとソースカツ丼だから。』 野間口は 『馬刺し食べたら酒がほしくなる。』 結城は 『夜まで我慢だからな。食べたらレンタカーを借りてでホテルに行って荷物を預かってもらってから、そのまま会津若松市役所に行こうか。』 二人はソースカツ丼と手打ち蕎麦を注文した。 ……………… レンタカーを借りてホテルに荷物を預けて会津若松市役所に向かった。 会津若松市役所ロビー 二人は市役所職員に理由を伝え、ロビーに備えてあるテーブルに四つ椅子が置いてあり、その椅子に座って待つ様に言われて座って待っていた。 『お待たせしてすみません。』 市役所の男性職員が二人の前に来た。 結城と野間口は立ち上がり会釈し結城は 『お忙しいのに自分達のお願いを聞いて頂きありがとうございます。』 市役所の男性職員は 『座りましょう………我々も出来る限り探してみたのですが、この資料しか見つからなかったです。』 三人は椅子に座り市役所の男性職員は封筒をテーブルに置いた。市役所の男性職員は 『どうぞ、封筒の中を確認して下さい。』 結城は封筒を手に取り中の物を取り出し 『昔の住所録ですね。』 市役所の男性職員は 『すみません、これしか見つからなくて。』 結城はその住所録を確認し 『これが当時南雲さんが住んでいた住所ですか。』 野間口はも結城の横から見て 『ただこの住所が今は残ってないんじゃないか?』 市役所の男性職員はメモ帳を出して 『はい、残ってません。大昔の住所です。現在の住所を調べてみたのですが………そこに当時を知る方が居るかどうかですよね。このメモ帳に書いてある住所が現在の住所です。』 結城は自分の手帳を鞄から出し、メモ帳に書いてある住所を書き記し 『せっかく千葉県の最南端近くから来たので、駄目元で行ってみます。今日はありがとうございました。また何かあればお願いします。』 市役所の男性職員は 『わかりました。私達で出来る事であればいつでも対応します。』 二人は立ち上がり市役所の男性職員に会釈して会津若松市役所を出て、市役所の駐車場に止めた車に乗った。
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