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運転席の野間口はカーナビの時計を確認し
『15時じゃん、今日はどうするんだ?』
助手席に座ってる結城は
『時間的に中途半端な時間だよな。ホテルに行って風呂に浸かって夕飯は酒盛りして明日に備えるか。』
野間口は
『そう来なくちゃな。これで明日は頑張れるぞ。』
結城は
『その前にさっき市役所の職員から聞いた住所をカーナビで調べてみよう。』
結城はカーナビに市役所の職員に聞いた住所を押すと
『随分と離れてる場所だな。』
一緒にカーナビの画面を見てる野間口は
『何も無さそうな場所だな。』
結城は
『明日はここに行くぞ。それじゃ今日は帰って日頃の疲れを取るか。』
野間口はハンドルをホテルに向けて車を走らせ
『よっしゃ、ホテルに向かうぞ。』
結城は
『敬子達には何か土産を買って行けば良いだろ。』
野間口は
『お土産はゆべしにするのか?』
結城は
『今回はママドールにしようかと思う。』
野間口は
『ママドールって聞いた事あるな。』
結城は
『会津若松駅から鶴ヶ城に向かう途中の商店街の中に店はあるよ。今じゃ福島県のお土産で上位にランクインされてる。俺は好きなお菓子だよ。』
野間口は
『俺も買って行こうかな。日本酒も買うからこっちから送ろう。』
結城は
『他には昔から有名な赤べこ、赤い牛の首が揺れてるキーホルダー。後は野口英世のお土産かな。』
野間口は
『野口英世は福島県出身で、確か今でも猪苗代湖の畔に家があって観光地になってるんだよな。家の中には入れるんだっけ?』
結城は
『野口英世記念館。中に入れるはずだよ。前に野口英世のテレホンカードを買った記憶がある。野口英世が千円札の顔になる時、福島県は盛り上がったらしいよ。』
野間口は
『福島県から世界で活躍するまでになったんだから、福島県民にすれば英雄だろう。』
結城は
『元々の名前が野口清作だったの知ってた?』
野間口は
『雑学はお前よりは上だ。もちろん知ってるよ。ある晩に読んだ本に、野々口清作と言う人物が出て来て、人生に失敗する内容だったから、その時にお世話になってた誰かわからないけど、その人に相談して その人に英世って付けてもらったんじゃなかったっけ?』
結城は
『さすが雑学は凄いな。』
野間口はにっこり笑って
『今日は夕飯食べ終わった後に外で飲み直すか。その勢いでどこの温泉街にもある石鹸の国にでも突撃するぞ。東山温泉郷にもあるんだろ?』
結城は
『う〜ん、石鹸の国って東山温泉郷にあったかな?って俺はね敬子を裏切るわけいかないから止めておく。』
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