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南雲が住んでたと思われる地域
野間口は周りを見渡し
『ここの部落、民家はあっても誰か住んでるのか………?』
結城も野間口と一緒に周りを見渡し
『ここまで来たんだし一応は探してみよう。この部落、怖いぐらい静寂してる………』
二人は車を降りて部落の人間を探す事にし、散策を始めた。
結城は
『道路が砂利道って………鴨川市にもこんな場所ないぞ……… 』
野間口は
『某番組のポツンと一軒家に出てきそうな場所だよな。』
暫く歩くと前から軽トラックが走ってきた。結城は手を挙げ軽トラックを止め
『すみません、人探しをしてまして………』
軽トラックを運転していた初老の男性は軽トラックから降りて
『びっくりした〜、あんたらこの辺りじゃ見ない顔だね。』
結城は鞄から写真を取り出し
『すみません、千葉から人探しに来ました。わけあってこの人を探してます。』
結城はその初老に南雲の写真を見せ、初老は老の男性は眼鏡をかけ
『千葉からなんて遠いな。それだけのわけがなきゃこんな山奥の部落には来ないな。どれどれ………』
結城は
『もしご存知なら教えて下さい。』
初老の男性は
『銀次?これ間違いなく銀次じゃねぇか………銀次がどうしたって言うんだ。』
結城は野間口と目を合わせ
『南雲さんの事を知ってるんですか?』
初老の男性は
『知ってるもなにも同級生だ。小学校も中学校も一緒だった。高校は奴は東京に行った。まぁ、うちそこだからお茶ぐらい出すから来い。』
二人は初老の男性の自宅に招かれた。
………………
初老の男性の自宅。結城は初老の男性の家の表札を確認すると尾瀬沼と書いてあった。
二人は尾瀬沼の自宅に入ると座布団を用意してくれた後にお茶を出してくれた。
尾瀬沼は
『しかし、なぜあんたらが南雲の事を?』
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